ライオンのおやつ 第1回~最終回 NHK BSプレミアム 毎週日曜 後10:00~10:50

第1回【2021/6/27(日)放送】
余命宣告された29歳の雫(土村芳)は美しい島にやって来た。東京に帰るつもりはないが、家族関係がぎくしゃくしたままだったことは心残りだ。雫はマドンナ(鈴木京香)という不思議な女性が切り盛りするホスピス「ライオンの家」に入居。そこに暮らす個性豊かな仲間達や、島でアシタバの栽培に取り組むタヒチ(竜星涼)と出会い、人生最後の日々をスタートさせる。

第2回【2021/7/4(日)放送】
「ライオンの家」で日々を過ごす雫(土村芳)は、マドンナ(鈴木京香)や入居者達との触れ合いや、島の自然、タヒチ(竜星涼)への淡い思いなどを通じて、もう少し生きていられたらと思い始めた自分に気付いていた。入居者のタケオ(綾田俊樹)は寂しそうな雫を気遣い、‘最後のデート’に誘う。一方、雫の育ての親である叔父・弘人(石丸幹二)は、連絡の取れない雫を心配していた。

第3回【2021/7/11(日)放送】
「ライオンの家」には、‘もも太郎’ことももちゃん(渋谷南那)という幼い女の子がいる。雫(土村芳)と同じく人生の残り時間の少ないももちゃんは、自分でもそれを分かっており、雫と天国の話などをして過ごしていた。一方、雫はタヒチ(竜星涼)から純(柳生みゆ)という女性を紹介されて落ち込む。そんな折、ももちゃんの容体が悪化。雫らは彼女の夢のため力を合わせる。

第4回【2021/7/18(日)放送】
島での日々は過ぎ、雫(土村芳)の残り時間が少なくなっていく。雫は弘人(石丸幹二)に自分の病気について伝えていないことや、タヒチ(竜星涼)と純(柳生みゆ)が一緒にいることを思い、心が曇る。そんな雫にマドンナ(鈴木京香)はそっと寄り添う。そんなある日、「ライオンの家」に新しい入居者である‘先生’(三浦浩一)がやって来た。先生は怒鳴り散らす困った人物で…。

第5回【2021/7/25(日)放送】
マドンナ(鈴木京香)は少しずつ体力が低下していく雫(土村芳)を気に掛けていたが、「ライオンの家」のメンバーの前では態度に出さない。そんな折、雫から病気のことを打ち明けられた弘人(石丸幹二)が、どうしても会いたいと、妻・早苗(西田尚美)と娘・梢(新井美羽)を伴い島へやって来た。弘人の再婚をきっかけにぎくしゃくしていた家族は、初めて本当の思いを打ち明け合う。

第6回【2021/8/1(日)放送】
雫(土村芳)は衰弱が進み、徐々にベッドの上から動けなくなっていた。マドンナ(鈴木京香)は雫の傍らで、日々の出来事を語り聞かせる。病の進行が遅いマスター(モロ師岡)が家族の元に戻ろうと考える一方、就職活動に苦戦する息子・直弥(萩原利久)は将来に思い悩んでいた。そんな折、雫らは姉妹で食事を担当するシマ(かとうかず子)の妹・舞(濱田マリ)への意外な思いを知る。

第7回【2021/8/8(日)放送】
雫(土村芳)の病状が進行し、マドンナ(鈴木京香)は雫を支えようと気を配る。一方、入居者の粟鳥洲(和田正人)は、タヒチ(竜星涼)の畑で農業体験中の純(柳生みゆ)への思いを募らせていた。そして、自分が病人である現状にためらうことなく、純に近づこうと奮闘する。雫はいつしか、彼を応援する気持ちになっていた。やがて、純に向き合った粟鳥洲は自らの思いを告白する。

最終回【2021/8/15(日)放送】
死が目前に迫った雫(土村芳)は、大切な人々と心の中で会い、言葉を交わしていた。その様子を、「ライオンの家」で働く看護師のカモメ(蔵下穂波)やシン(名村辰)らが見守り、犬のロッカは寄り添い続ける。マドンナ(鈴木京香)は雫に最後のおやつを作り、口元に運ぶ。そして静かに、来たるべき時が訪れる。その後、雫のいない世界にはちょっとした奇跡が起きていた。