「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」川端康成の没後50年。世界に誇る名作文学『雪国』が、装いも新たによみがえる。昭和初期の豪雪地帯を舞台に描かれる文筆家と芸者の恋。原作の行間に隠された真実を、叙情的な映像でときほぐしていく。
【キャラクター&キャスト】
・島村(高橋一生)
東京で妻子とともに暮らす文筆家。生きることを「徒労」だと感じている。旅で訪れた「雪国」で芸者の駒子と出会い、一晩をともにする。そして半年後、再び「雪国」を訪れ、駒子と再会するのだが…。
・駒子(奈緒)
「雪国」で働く芸者。東京で芸者の見習いをしていたときに身請けされる。しかし、その男と死別したため、「雪国」に戻ってきた。身を寄せている三味線と踊りの師匠の息子・行男とは幼なじみ。
・葉子(森田望智)
「雪国」出身。東京で、腸結核になった行男の看病をしていたが、行男の病状が悪くなり、一緒に「雪国」に帰ってくる。行男に想いを寄せている。
・行男(高良健吾)
駒子の師匠の息子。東京で夜学に通っていたが、腸結核を患い、「雪国」に帰ってきた。駒子とは幼なじみだが、その胸の内は…。
・師匠(由紀さおり)
三味線と踊りの師匠。駒子と暮らしていたが、東京から戻ってきた息子の行男と葉子がともに暮らすことに。
【スタッフ】
・原作
川端康成「雪国」
・脚本
藤本有紀