「子どもは3歳までは母親が育てるべきだ」「女は子どもを産んで育ててこそ一人前」口に出すことはなくても、主人公・常雄(郷ひろみ)はそんな考え方の持ち主。
だが定年してふと気づくと、妻・十志子(伊藤蘭)は「夫源病(ふげんびょう)」で車の助手席に座ることもできず、娘(成海璃子)からは「考え方が古い!」と全否定。さらに息子(矢本悠馬)夫婦の頼みで、3歳と1歳の孫2人のオムツ替えから食事の世話まで毎日見ることに…?!
【キャラクター&キャスト】
・庄司常雄(郷ひろみ)
大手石油会社を定年退職したサラリーマン。38年の会社員生活に別れを告げて、マイホームでのんびりするはずが、家庭が思わぬ事態となり、悪戦苦闘しつつ、イチから家事に向き合うことになる。
・庄司十志子(伊藤蘭)
常雄の妻。結婚後専業主婦として娘と息子を育て上げた。常雄の定年退職後、毎日家にいる夫の理解のない言動が原因で、体調を崩してしまう。
・庄司里美(成海璃子)
常雄の長女。外資系総合商社に総合職として勤めている。時代錯誤的な父親の言葉に対し、容赦なくズバッと辛辣な一言を言う。
・庄司和弘(矢本悠馬)
常雄の長男。中小企業のサラリーマン。妻の麻衣も働きに出ることになり、常雄に子供の保育園の迎えを頼むことになるが…。
・庄司麻衣(佐津川愛美)
和弘の妻。出産と共に専業主婦になったが、再就職が叶い、常雄に保育園の後の子供の世話を頼む。子育てに対して他人事な和弘の言動に、深く絶望している。
・庄司哲雄(中村雅俊)
常雄の兄。東北の実家で悠々自適な生活を送っている。久々に実家を訪ねてきた常雄に対して、常雄も知らなかった亡き母親の本当の姿を伝える。
・冴子/パリ子(萬田久子)
十志子の親友。常雄の言動に心身をすり減らしていた十志子の気持ちを理解し、思いもよらない提案をする。
・荒木(高橋克実)
常雄の同期。退社後家庭内で不和を抱えていて、互いの相談相手となっている。保育園を巡る常雄の窮地を知り、同期の皆で常雄を助けようとするが…。
【スタッフ】
・原作
垣谷美雨
・脚本
西荻弓絵
・語り
イッセー尾形