池井戸潤による同名小説を井ノ原快彦の主演で連続ドラマ化。銀行の支店を舞台に、現金紛失事件と、その真相を追う行員の失踪から明らかになる“不正”が、行員たちの物語と交錯する群像劇。
井ノ原は出世コースを外れるも、部下からの信頼が厚い銀行員・西木雅博を演じる。西木は現金紛失事件をひそかに追い始めるが、突然失踪してしまう。
西木の部下で、事件でぬれぎぬを着せられてしまう真面目な行員・北川愛理に西野七瀬、支店内でエースと目される滝野真に加藤シゲアキ、銀行本部の人事部調査役で、支店内の事件を追い始める坂井寛に玉山鉄二が扮する。池井戸作品で再タッグを組む、前川洋一と鈴木浩介がそれぞれ脚本と監督を務める。
【キャラクター&キャスト】
・西木雅博(井ノ原快彦)
東京第一銀行・長原支店営業課・課長代理。出世コースを外れるが、部下からの信頼は厚い。支店内で起こった現金紛失事件の真犯人を追うが、ある日突然、失踪してしまう。
・北川愛理(西野七瀬)
長原支店営業課で、西木の直属の部下。家族を支えるため、給与の半分を家計に入れている真面目な行員だが、ある思惑によって現金紛失事件の濡れ衣を着せられてしまう。
・坂井寛(玉山鉄二)
東京第一銀行・人事部調査役。親友の死に自責の念を抱いており、慎重に面談や内部調査を行っている。長原支店内で起きた現金紛失事件、西木の失踪の真相を追う。
・滝野真(加藤シゲアキ)〈NEWS〉
長原支店業務課・課長代理。常に営業成績トップで、支店のエース。愛する妻と一人息子との仲も良好で、公私ともに順調と目される。
・古川一夫(萩原聖人)
長原支店・副支店長。高卒入行で、副支店長まで出世した叩き上げの銀行員。短気で、業績のためならパワハラも辞さない。
・竹本直樹(三浦貴大)
長原支店融資課・課長代理。実務能力に優れ、業績を上げていたが、部下の不祥事の責任を取らされ、西木同様に出世コースを外れた。
・九条馨(前川泰之)
長原支店・支店長。検査部出身のエリート。普段は冷静で紳士然としているが、本性は情熱家且つ策略家な一面を持つ。
・伊島宗広(橋本じゅん)
滝野が担当している融資先の「伊島工業」の社長。年商80億円の優良企業。
・黒田道春(水橋研二)
東京第一銀行・検査部次長。坂井からの相談を受け、問題続きの長原支店に検査をしに訪れる。
・小山 徹(森永悠希)
長原支店融資課。愛理の同期。古川との意見の食い違いをきっかけに、トラブルを起こしてしまう。
・大城田正隆(水田信二)〈和牛〉
竹本が融資を担当する「大城田工業」の嫌味な社長。
・富永孝弘(宮川一朗太)
東京第一銀行・人事部長。坂井の上司。
・西木妙子(映美くらら)
西木の妻。元銀行員で西木の気持ちに寄り添う。
・河野彰彦(窪塚俊介)
坂井の同期で親友だったが、3年前に自ら命を絶ってしまう。
【スタッフ】
・原作
池井戸潤『シャイロックの子供たち』(文春文庫)
・脚本
前川洋一
・監督
鈴木浩介