舞台は、父1人娘1人の父子家庭。生まれながらに耳が聞こえないろう者の父・野々村純介を笑福亭鶴瓶、父の耳代わり口代わりを務めてきた娘・野々村静を、吉岡里帆が演じる。ひょんなことから出会う男性・道永圭一をHey! Say! JUMPの中島裕翔が務め、静と圭一が恋に落ち、結婚するまでの親離れ子離れのてんまつを、明るく温かく描く。
【キャラクター&キャスト】
・野々村静(吉岡里帆)
地方都市で暮らす28歳アルバイト。ろう者の父親との意思疎通には手話や表情など視覚情報が重要で、相手の目を見つめたり動作が大きくなるクセがある。それが時に好意と誤解され時にガサツと受け取られ、生きづらさを感じている。
・野々村純介(笑福亭鶴瓶)
静の父親で生まれつき耳が聞こえない。静が小さい頃に妻を亡くし、写真館を営みながら一人娘を育てた。子どもの頃に口話教育を受けたため、親しい相手なら手話がなくても口の形を読んで多少のことは理解できる。
・道永圭一(中島裕翔)〈Hey! Say! JUMP〉
大手開発会社の若手社員。空気を読むことが苦手で、考え方が直線的である。そのストレートな物言いは同僚たちから疎まれる原因になっているが、静からは優しさと受けとめられる。
・八木康隆(稲葉友)
静より二歳上の良き相談相手。元ヤンで今はリサイクル店の経営者。アルバイト先を失った静を雇ってくれる。
・長谷川真琴(藤井美菜)
圭一の会社の同僚で、浮き気味の圭一の理解者を自認している。かつて静と因縁があったようだが…?
・鹿島梅子(萩尾みどり)
野々村写真館と同じ商店街にある“カフェぷらむ”のママ。スマートシティー化計画反対の急先鋒である。
・篠崎幸江(戸田恵子)
純介の妹で静の叔母。手話を使わず、身振り手振りと口の形で純介とコミュニケーションを取ろうとする。
・鈴間さくら(木村多江)
小学校教員で卒業アルバムの作成を依頼しに野々村写真館を訪れる。好感を持った純介は廃校を控えた学校に足繁く通うようになるが、目的は子どもの笑顔なのか、さくらの笑顔なのか…。
【スタッフ】
・作
蛭田直美「これは経費で落ちません!」ほか