青崎有吾の同名小説を山田杏奈と奥平大兼のダブル主演で連続ドラマ化。脚本監修を岡田惠和、脚本を濱田真和が務め、高校生たちの密室会話劇を気まずさいっぱいの青春ミステリーに仕上げる。
山田と奥平はほぼ全編二人芝居に挑戦。始発電車で偶然出会った殺風景(山田)と加藤木(奥平)は、乗車した理由を探り合い、ある理由から通り魔事件の犯人を追うことに。会話劇によって真相が明かされていき、通り魔事件から1年、最終話で殺風景と加藤木がたどり着いた結末が描かれる。
第2話では吉川愛、中田青渚、尾碕真花、第3話では伊藤あさひ、望月歩、第4話では高橋ひかる、萩原利久、第5話では藤野涼子、茅島みずきが主人公を演じる。
【キャラクター&キャスト】
・殺風景(山田杏奈)
寡黙でクラスメイトと慣れ親しまず、一見何を考えているのか分からない謎めいた人物。だが、内に秘めたある想いが殺風景を突き動かし、加藤木だけがその一面を目撃する。
・加藤木(奥平大兼)
映画研究部の部長であり、至って“普通”の学生。いつも友人たちに囲まれ、そつのない学生生活を送っていたが、早朝始発電車で殺風景と遭遇し、本当の自分を見抜かれる。
・真田(吉川愛)
仲良しトリオの中心的人物。詩子とは昔からの幼馴染であり大親友。ノギちゃんとは高校からの仲だが、調和のとれたこのメンバーがとても好きで、いつもつるんでいる。
・詩子(中田青渚)
子どもの頃から、なにかとリードしてくれる真田にくっついている。真田とノギちゃんから可愛がられる天然キャラクター。ファミレスではいつもメロンソーダを頼む。
・ノギ(尾碕真花)
真田と詩子の組み合わせを微笑ましく見守る大人な人。俯瞰して場を見ており、独特のユーモアセンスで会話を転がしていき、物事の本質を突く。
・寺脇(伊藤あさひ)
どちらかというと軽音楽部寄りの実態のフォークソング部の部員。一学年下の後輩・葛城に想いを寄せているものの、実は奥手の為、なかなか一歩を踏み出せないでいる
・伊鳥(望月歩)
フォークソング部の後輩。引退する寺脇たち三年生の為に、お別れ会を主催した幹事。寺脇とも特に親しくないようだが、あることを企て、寺脇を不安に陥れる。
・麻(髙橋ひかる)
働きづめの母を気遣う心優しさと、寂しさを内に秘める気丈さを持ち合わせている。捨て猫との遭遇をきっかけに、離れ離れになっていた兄に久しぶりに連絡する。
・直文(萩原利久)
麻の兄。別の高校に通い、今は離れて暮らしており、久しぶりに妹と会うことに戸惑いを隠せず、ぶっきらぼうな態度をとるが、麻には言えない事情を抱えている。
・草間(藤野涼子)
クラス委員長として皆に頼られる。頼まれるとノーと言えないお人好しで割を食いがち。卒業式の日も、クラスの変わり者の煤木戸の元へ届け物をするはめに。
・煤木戸(茅島みずき)
草間のクラスメイト。クラスでかなり浮いており、歯に衣着せぬ物言いで周囲を恐れおののかせる、ある種の孤高の存在。高校最後の日の卒業式を欠席し、仮病を疑われる。
【スタッフ】
・原作
青崎有吾「早朝始発の殺風景」(集英社文庫)
・脚本監修
岡田惠和「ファイトソング」「にじいろカルテ」
・脚本
濱田真和「夢中さ、きみに。」
・監督
瀧悠輔「大豆田とわ子と三人の元夫」「ぴぷる~AIと結婚生活はじめました~」
坂上卓哉「私の家政夫ナギサさん」「G線上のあなたと私」
・主題歌
yutori「モラトリアム」