元天才バイオリニストの訳あり市役所職員が、ドイツ帰りの新進気鋭のマエストロと共に地元オーケストラの立て直しに挑む音楽エンターテインメント。
門脇麦が主演を務め、かつては天才バイオリニストとして活躍していたが、今はある理由から表舞台を退き市役所で働く谷岡初音を演じる。そんな初音を交響楽団の再建に巻き込む強引な変人指揮者・常葉朝陽に田中圭が扮する。初音の幼なじみで、国内外で活躍する日本屈指の人気バイオリニスト・三島彰一郎役で永山絢斗、朝陽の父で市長の常葉修介役で生瀬勝久が出演。
脚本は音楽科を卒業した清水友佳子が担当し、撮影には「神奈川フィルハーモニー管弦楽団」が全面協力する。
【キャラクター&キャスト】
・谷岡初音(門脇麦)
西さいたま市役所・広報広聴課の職員。元天才バイオリニスト。幼い頃より数々のコンクールを総なめにし、名門オーケストラとの共演を果たすなど輝かしい活躍をしてきたが、10年前のある理由から表舞台を去る。心から音楽を愛しており、呼吸するようにバイオリンを弾く天才肌。大好きなバイオリンを静かに弾き続けたいと願っていたが、朝陽に正体がバレ、地元オーケストラ・児玉交響楽団のコンサートマスターにスカウトされる。
・常葉朝陽(田中圭)
児玉交響楽団のマエストロ(指揮者)。お坊ちゃま育ちで、幼い頃からクラシック音楽の英才教育を受ける。東京藝大音楽学部指揮科を卒業し、新進気鋭のマエストロとしてドイツを中心に活躍していたが、西さいたま市長の父に強引に帰国させられ、地元の児玉交響楽団の立て直しを命じられる。
・三島彰一郎(永山絢斗)
国内外で活躍する日本屈指の人気バイオリニスト。初音の幼なじみ。父は世界的な指揮者、母は有名バイオリニストという音楽界の超エリートで、幼い頃から神童と呼ばれていた。実はストイックな努力家でもある。
・佐々木玲緒(瀧内公美)
児玉交響楽団のチェロ首席。音楽好きの両親に育てられた恋多き情熱家。ほれやすく行動力があり、現在は有名オーケストラのトロンボーン奏者と交際中。
・庄司 蒼(坂東龍汰)
児玉交響楽団のフルート首席。入団1年目。一流の音楽家を目指すものの玉響にしか入れず、少々挫折気味。遅刻魔。
・谷岡奏奈(恒松祐里)
初音と二人暮らしをする妹。大学3年生。社交的で明るく、しっかり者で料理上手。流行に敏感でSNSが得意。ややミーハーな一面も。
・桃井みどり(濱田マリ)
ヴィオラ(トップサイド)。子育てが一段落してから玉響に入団した主婦。明るく空気を読むのがうまいお人好し。一人娘は大学受験を控えている。
・穂刈良明(平田 満)
オーボエ首席。オケ最年長メンバー。穏やかで温かくみんなを見守る、オケの精神的支柱。長年、東京の一流オケで首席奏者だった実力派。自他共に認める愛妻家。
・土井琢郎(前野朋哉)
セカンドヴァイオリン首席。クラシックオタク。早口で知識をまくし立てがちだが、人と目を合わせるのが苦手。
・松本弓香(行平あい佳)
ファーストヴァイオリン(トップサイド)。安定感のある演奏に定評があるしっかり者。
・ヨーゼフ(ロイック・ガルニエ)
トランペット首席。オーストリアのウィーン出身。超楽天家で玉響一のムードメーカー。
・小野田隼(岡部たかし)
玉響の事務局長。常葉酒造の番頭の息子で、幼いころから朝陽の面倒を見ているお目付け役。玉響愛が深い。驚くべきリサーチ能力の持ち主でもある。
・本宮雄一(津田健次郎)
西さいたま市の市議会議員。市長・修介の後釜を狙い、修介が応援する児玉交響楽団をつぶそうと、事あるごとにオーケストラの活動を邪魔する。イケボで主婦層を中心に人気がある。
・高階藍子(原日出子)
日本屈指のスーパーゼネコン・高階組の会長。「日本一」と言われる高階フィルハーモニックオーケストラのオーナーでもある。本業である建設会社の資金をベースに、一流奏者を高階フィルに集める手腕は一目置かれている。
・常葉修介(生瀬勝久)
朝陽の父で現職の西さいたま市長。“音楽のまちプロジェクト”を打ち出し、立派なシンフォニーホールを建設中。児玉交響楽団を“客の呼べるオーケストラ”にしたいと、朝陽を帰国させる。現金なお調子者だが、どこか憎めない。
【スタッフ】
・脚本
清水友佳子