男女が逆転した江戸パラレルワールドを描いた、よしながふみ作「大奥」。
3代将軍家光から8代将軍吉宗までの時代をドラマ化した本作が、Season2となって帰ってくる。
Season2では、吉宗の遺志を継いだ若き医師たちが『赤面疱瘡』撲滅に向けて立ち上がるその後の物語から、女将軍をはじめとした幕府の人々が、“江戸城無血開城”のために奔走した幕末・大政奉還までを映像化。
脚本は、数々のヒット作を生み出してきた森下佳子が引き続き執筆する。
吉宗の遺志を継ぎ、老中となった田沼意次(松下奈緒)は「赤面疱瘡」の撲滅へ動き出していく。しかし、意次に敵対する松平定信(安達祐実)、一橋治済(仲間由紀恵)の謀略やさまざまな陰謀により一筋縄にはいかず…。
“安全な暮らし”“信頼できる絆”“平和”への願いに時代を超える普遍的なまなざしで向き合い、今なお困難な時代を生きる人々の心に、勇気と希望を届ける。
キャラクター&キャスト
・田沼意次(松下奈緒)
9代・家重の小姓から出世を果たし、10代・家治の時代に老中となる。8代・吉宗の遺志を継ぎ、大奥に蘭方医を集めて「赤面疱瘡」の撲滅へ動き出す。機知に富んだ振る舞いと鋭く時代を読んだ独自の手腕で絶大な支持を得るが、同時に様々な陰謀に左右され反発が生まれていく…。
・松平定信(安達祐実)
吉宗の次女・宗武の子(吉宗の孫)。母・宗武から「将軍になる」という夢を託され、次期将軍の座を狙う野心家。吉宗の孫であることに誇りを持ち、同じ黒い打掛を纏う。 治済の画策により田沼意次と敵対し、激しい対抗心を燃やす。
・伊兵衛(岡本圭人)
廻船問屋の次男。大奥に入ってからは呉服の間で御針子となる。青沼の教える蘭学の教室へ顔を出すようになり、少々向こう見ずだが人懐っこく、やがて黒木や青沼とも打ち解け、共に赤面疱瘡の研究に取り組んでいく。
・一橋治済(仲間由紀恵)
8代・吉宗の三女・宗尹の子で一橋家当主(吉宗の孫)。一見柔らかい雰囲気だが冷淡で非道な権力の亡者。田沼意次や松平定信に気付かれぬよう、あらゆる謀略を巡らし、我が子・家斉を将軍にしようと密かに画策する。
・徳川家斉(中村蒼)
徳川治済の長男。幼いころに赤面疱瘡の人痘を接種し、家光以来の男の将軍として就任。しかし、政治に口を出すことは許されず、実権は母・治済に握られている。素直だが少し気弱な一面も。治済に隠れて黒木らに接触し、極秘裏に赤面疱瘡の研究を再開させていく。
・御台/茂姫(蓮佛美沙子)
薩摩藩・島津家から家斉に嫁ぐ、聡明で心優しい御台所・茂姫。治済に頭の上がらない気弱な家斉を思いやって励まし、陰ながら支える利発な正室。気立ての良さで側室たちとも仲良く渡り歩くが、やがて治済の謀略に巻き込まれていく…。
・瀧山(古川雄大)
最後の大奥総取締。元は芳町の陰間で、美しく整った容姿をしている。年季明けは学問に励み、自分のやりたい事が自由に出来るようになる日を夢見ていたところ、阿部正弘に見いだされ、将軍・家定に仕えるため大奥入りする。持ち前の器量と権勢を発揮し、大奥の男たちを束ねていく。
・徳川家定(愛希れいか)
徳川幕府13代将軍。幼少期から実父の虐待に苦しみ、不遇な人生を送ってきたにも拘らず、美しく聡明で現実を受け止める芯の強さを持つ。時代の移り変わりの中で、瀧山や阿部正弘と信頼を育み、己の人生を追求していく。
・阿部正弘(瀧内公美)
徳川家康に影武者として仕えた阿部正勝の子孫。男性が再び要職に就くよ うになった世の中で、腰の重い兄・正寧に代わり家督を継ぐ。徳川への忠義 を果たすことを胸に家定を献身的にサポートする。家定の幾度とない呼び付 けに最初は困惑するが、その真相を知り、気高く見えた将軍の境遇に心を砕く。家定からの信頼も厚く、寺社奉行から老中へと出世を果たしていく。
・天璋院/胤篤(福士蒼汰)
13代将軍・家定の正室。お万の方を彷彿とさせる美貌の持ち主。次期将軍を巡る継承問題を内部から操るため薩摩・島津家から送り込まれる。聡明さや物腰の柔らかさを持つ。徳川の世を途切らせまいと奮闘する家定の心情を理解し、いつしか両想いとなり結ばれる。家定亡き後は、14代将軍・家茂の後見人として支えてゆく。
・和宮(岸井ゆきの)
公武合体政策のため男装して14代将軍・家茂に嫁いでくる帝の妹宮。降嫁を拒否した孝明天皇の弟になりすまし、身代わりとして母親の観行院と共に京から大奥へ。生まれつき左手が無く、弟ばかりを可愛がる母親からの愛に飢えている。身分を明かし早々と京に引き上げる予定だったが、境遇を知った家茂の思いやりのある計らいに徐々に心を許し距離を縮めてゆく。
・徳川家茂(志田彩良)
14代将軍。若年ながらも聡明さの持ち主。甘いものが好き。公武合体政策で孝明天皇の弟・和宮を迎え入れる。不本意な降嫁をした和宮が少しでも居心地よく 過ごせるよう配慮し、寛大な優しさで受け入れ、和宮の心を開く。将軍としての責任感も強く、政にも真摯に向き合い、帝とも信頼関係を築いていく。
スタッフ
・原作
よしながふみ「大奥」
・脚本
森下佳子
・演出
大原拓、末永創、川野秀昭、木村隆文
・主題歌
Aimer「白色蜉蝣」