女系家族 テレビ朝日系 2021/12/4(土)、5(日)後9:00~10:55
※2日連続放送

宮沢りえ&寺島しのぶダブル主演で作家・山崎豊子の《不朽の名作》ドラマスペシャル!

1963年に山崎豊子によって書かれた「女系家族」。作家・山崎豊子の不朽の名作と言われる同作がこの冬、2夜連続の大型ドラマスペシャルとしてよみがえる!
舞台は、大阪、船場。四代続く“女系筋”の老舗木綿問屋「矢島商店」の当主・矢島嘉蔵が亡くなり、その莫大な遺産を巡って、総領娘・藤代を筆頭とした女三姉妹による醜くもし烈な争いが繰り広げられようとしていた。そこに突然明らかになる、当主がひた隠しにしてきた愛人・浜田文乃の存在。遺言状に「なにとぞよしなにお取り計らいを」と記されていたことから、複雑な人間模様の糸が絡まりながら物語が進んでいく。
嘉蔵が遺した莫大な遺産を前に行われる三姉妹の壮絶な駆け引き、愛人・文乃が現れたことへの怒りと焦り――人間の欲望と嫉妬というものはこれほどまでに醜く、恐ろしいものなのかを赤裸々なまでに描いた。

キャラクター&キャスト】
・浜田文乃(宮沢りえ)
「矢島商店」四代目当主・矢島嘉蔵の7年来の愛人。年齢差を超えて深く愛し合っており、嘉蔵の今際の際には枕元に駆けつけ、「あとのことは心配ない」と告げられる。遺言状に「なにとぞよしなにお取り計らいを」と記されていたことで、矢島家を騒然とさせる。 “慎ましく情の深い女”という印象を抱かれていたが、初めて本宅(矢島家)を訪れたときに、嘉蔵の子を身ごもっていることを告白。その事実が、女たちを壮絶な相続争いへと導いていく。

・矢島藤代(寺島しのぶ)
代々“女系の家筋”として栄えてきた、大阪・船場の老舗木綿問屋「矢島商店」の総領娘=長女。一度は結婚し嫁ぐも、3年で離婚。現在は矢島家に“出戻って”おり、妹の千寿からは「出戻りの穀潰し」と陰口を叩かれている。父・嘉蔵の死後、当主の座と遺産を巡り、2人の妹と静かな戦いが繰り広げられるものと思っていたが、愛人の文乃という思いもよらぬ伏兵が現れ、怒りと焦りを抑えきれずにいる。

・矢島千寿(水川あさみ)
大阪・船場の老舗木綿問屋「矢島商店」の次女。婿をとり、家業を継いでいる。姉である藤代に劣等感を抱き、その思いから藤代を「出戻りの穀潰し」と揶揄。遺産相続争いでは、夫の良吉を操り、少しでも多くの取り分を、と暗躍する。

・矢島雛子(山本美月)
大阪・船場の老舗木綿問屋「矢島商店」の三女。やや世間知らずで遺産相続争いにも疎く、「このままでは損をする」と叔母の芳子に焚き付けられ、相続争いの渦中へと身を投じていく。

・矢島芳子(渡辺えり)
三姉妹の叔母。雛子を巧みに操りながら、相続分を手中に収めようとする。

・矢島良吉(長谷川朝晴)
千寿の夫で矢島家の婿。

・出目金(山村紅葉)
文乃の家の近所にある薬局の奥さん。

・梅村芳三郎(伊藤英明)
日本舞踊の若師匠で、藤代とは恋愛関係にある。財産分与に関して藤代から相談を持ちかけられ、不動産業者を紹介するなど、裏工作に協力するが…?

・小林君枝(余貴美子)
宇市とは長年にわたって内縁関係にある愛人。次第に矢島家の相続争いの渦に巻き込まれていく。

・矢島嘉蔵(役所広司)
「矢島商店」四代目当主で藤代、千寿、雛子の父。数十億円相当の資産を遺しこの世を去るが、遺言状に7年来の愛人・浜田文乃の存在を記したことで、矢島家では遺産相続争いが展開。実は文乃のお腹には嘉蔵の子が宿っており、その事実が明らかになったことで、争いはさらに激化していくことになる。

・大野宇市(奥田瑛二)
嘉蔵が亡くなり、遺言執行人として親族を前に遺言状を読み上げるが、その裏でさまざまな裏工作をし、相続問題をますます混沌とさせていく。実直そうに見えるが、実は狡猾な裏の顔が…。

【スタッフ】
・原作
山崎豊子「女系家族」(新潮文庫)
・脚本、監督
鶴橋康夫