1954年(昭和29年)に公開された「二十四の瞳」は、壺井栄の原作を監督・木下惠介が映画化した、今も日本映画の歴史に残る不朽の名作。昭和初期の物語だが、そこで描かれる貧困、差別、弾圧などは、決して遠い戦時中だけに限った問題ではない。「二十四の瞳」を、私たちが次世代に伝えるべき<祈り>の物語としてよみがえらせる。
キャラクター&キャスト
・大石久子(土村芳)
小豆島の岬にある分教場に赴任した新任教師。明るく朗らかな性格で、12人の新1年生たちから、すぐになつかれる。
・大石正吉(中島歩)
船乗りで、久子の夫。3人の子どもたちの優しい父親でもあるが、やがて戦地へと赴くことになる。
・大石民(麻生祐未)
久子の母。夫を早くに亡くし、苦労して久子を育てた。娘のことを心配しつつも誇らしく思っている。
・三枝校長(國村隼)
久子の勤める小学校の校長。久子の亡き父の友人でもあり、何かと久子のことを気に掛ける。
スタッフ
・原作
壺井栄 「二十四の瞳」
・脚本、演出
吉田康弘
・制作統括
原克子(松竹)
樋渡典英(NHKエンタープライズ)
岡本幸江(NHK)