伊兼源太郎による同名小説を、同局ドラマ初主演となる松岡昌宏を迎えて連続ドラマ化。
4万人を超える警視庁職員の不正を突き止め、“警察の中の警察”とも称される警視庁人事一課監察係（通称・ジンイチ）にフォーカスし、一通の密告文に端を発する未解決殺人事件や過去の殉職事件の真相をスリリングに描く。
松岡が演じるのは、後輩刑事を殉職で失い、捜査一課からジンイチに異動となる主人公・佐良正輝。その上司で、「能面の能馬」と恐れられる監察官・能馬慶一郎を仲村トオルが演じる。また、ジンイチの監察対象となる佐良の元同僚・皆口菜子に泉里香、能馬の右腕で佐良とバディを組む監察係長・須賀透に池田鉄洋が扮する。

【キャラクター＆キャスト】
・佐良正輝（松岡昌宏）
警視庁人事一課監察係主任。ある殺人事件の捜査中に後輩刑事の斎藤を殉職で失い、捜査一課から人事一課（ジンイチ）へ異動に。同僚からは疎まれ孤独に業務をこなす日々。

・能馬慶一郎（仲村トオル）
人事一課監察官。公安出身のエリートで、表情一つ変えず容赦なく身内の不正を暴くことから、「能面の能馬」と警視庁内部で恐れられる存在。佐良に皆口の監察を命じる。

・皆口菜子（泉里香）
運転免許試験場職員。一通の密告文に端を発して、機密情報漏洩の疑いでジンイチの監察対象となる。捜査をともにした佐良のかつての同僚で、殉職した斎藤の元婚約者。

・須賀透（池田鉄洋）
人事一課監察係長。公安出身で神出鬼没、「長袖の須賀」の異名を持つ能馬の右腕。佐良とバディを組み、皆口の行動確認（コウカク）にあたる。

・宇田邦弘（三浦誠己）
高井戸南署刑事課主任。刑事時代の佐良の先輩。忠誠心が強く、情に厚いため「武者」と呼ばれる。佐良とともに捜査にあたった目白駅の殺人事件は未解決となっている。

・北澤勝俊（眞島秀和）
警視庁刑事部鑑識課員。佐良とは同期でライバルのような存在。正義感が強く、斎藤を殉職させたうえ、身内を洗う人事一課に異動した佐良を嫌悪し、怒りをぶつける。

・斎藤康太（戸塚祥太）〈A.B.C-Z〉
元捜査一課刑事。佐良が刑事時代に捜査をともにした直属の後輩。佐良の前で殉職したが、その真相は謎のまま。佐良の拭いがたい過去や幻影として度々姿を現す。

・夏木麻美（秋元才加）
早稲田署生活安全課員。皆口が信頼する先輩。佐良や皆口とは池袋西署で同僚だった。かつては斎藤も含めて食事に行く間柄だったが、斎藤の死後は疎遠になっている。

・梶原武治（甲本雅裕）
高井戸南署長。佐良が池袋西署の刑事だった頃の上司。宇田の現上司でもある。吉祥寺署長の堤とは出世を争う同期。

・堤忠男（鶴見辰吾）
吉祥寺署長。皆口の元上司で、斎藤の死後、皆口のことを気にかけている。かつては能馬同様、人事一課の監察官を務めたこともある。

【スタッフ】
・原作
伊兼源太郎「密告はうたう　警視庁監察ファイル」（実業之日本社文庫）
・監督
内片輝
・脚本
鈴木謙一