1957年に発表された松本清張原作の傑作ミステリーを、バブル終焉期の1990年に舞台を移し、小泉孝太郎の主演で連続ドラマ化。経理課長・萩崎竜雄(小泉)が、手形詐欺に遭い失踪した上司の汚名をそそぐため巨悪に立ち向かう姿を、鬼気迫る展開で描き出す。
事件の鍵を握るとみられる謎の美女・上崎絵津子に泉里香、萩崎に協力する高校時代の同級生で新聞記者の村木満吉に上地雄輔が扮する。ほかに、Hey! Say! JUMP・薮宏太、甲本雅裕、加藤雅也、陣内孝則が脇を固める。監督は数多くのクライム・サスペンス作品を手掛けてきた内片輝、脚本は深沢正樹が担当する。
【キャラクター&キャスト】
・萩崎竜雄(小泉孝太郎)
ウキシマ電業製作所・経理課長。粉飾決算への加担を嫌い、大手メーカーを自ら辞めた、正義感の強い男。手形詐欺に遭い、姿を消した関野を助けるために動き出す。
・上崎絵津子(泉里香)
政界や財界の著名人が通うクラブ「月世界」のホステス。萩崎が手形詐欺の真相を追う中で彼女の存在に辿り着くが、手形詐欺との関連は謎に包まれている。
・村木満吉(上地雄輔)
毎朝新聞社・社会部記者。萩崎とは高校時代の同級生で、ともに新聞部に所属していた。政治家のスクープを狙っており、萩崎の真相究明に協力する。
堀口勝(薮宏太)〈Hey! Say! JUMP〉
金融コンサルタントを名乗る男。窮地に立たされたウキシマ電業の関野に、手形交換という手法を提案。鮮やかな手口で2億円の手形を詐取し、姿を消す。
・関野徳一郎(甲本雅裕)
萩崎の上司であり、父親代わりの存在でもある。取引先の倒産により資金難に陥ったウキシマ電業製作所を救うために奔走するが、手形詐欺に遭ってしまう。
・田丸利市(加藤雅也)
ベレー帽をかぶった謎の男。手形詐欺の真相を追うために萩崎が訪れたクラブ「月世界」で出会うが、なぜか萩崎にこれ以上の詮索は危険だ、と忠告する。
・山杉喜太郎(陣内孝則)
ウキシマ電業製作所と取引のある金融業者。窮地に陥った関野を助けるために、堀口を紹介する。しかし関野は堀口の手形詐欺に遭ってしまい…。
【スタッフ】
・原作
松本清張「眼の壁」(新潮文庫)
・監督
内片輝(「連続ドラマW 殺人分析班」シリーズ、「連続ドラマW 孤高のメス」他)
・脚本
深沢正樹(「警視庁捜査一課長」シリーズ他)