岩倉舞(福原遥)は、ものづくりの町・大阪の東大阪で町工場を営む父・浩太(高橋克典)と母・めぐみ(永作博美)、そして兄・悠人(横山裕)との4人暮らし。引っ込み思案の舞だったが、自然豊かな長崎の五島列島にいる祖母・祥子(高畑淳子)のもとを訪れ、五島列島の広い空に風を受けて力強く舞いあがる「ばらもん凧(だこ)」に魅入られる。
あんなふうに空高く飛びたい、空への憧れはパイロットになる夢へと膨らんでいき、舞は努力を重ねる。しかし、想像以上に厳しい道のりが舞を待ち受けていた。
【キャラクター&キャスト】
・岩倉舞(福原 遥)『幼少期・浅⽥芭路』
ものづくりの町・東大阪市の町工場で生まれ育つ。幼いころから人の気持ちを察するのが得意な一方、自分の気持ちを抑えてしまうところがあったが、五島列島の祖母や人々とふれあい、変わっていく。飛行機へのあこがれから、大学で人力飛行機サークルに入ってつくり手として活動するが、ひょんなことからパイロットに転身することになり、自らが大空を飛ぶことを経験。大きな感動を覚え、旅客飛行機のパイロットを志すようになる。
・岩倉悠人(横山裕)〈関ジャニ∞〉『幼少期・海老塚幸穏』
舞の3歳上の兄。油の匂いと機械音がうるさい工場の町が子どものときから嫌い。勉強が得意でプライドが高く、早く工場町から抜け出して大金を稼ぎたいという野心を持つ。大学進学で家を出て両親を心配させるようになるが、妹の舞がとりなそうとする。
・岩倉浩太(高橋克典)
舞の父。東大阪の町工場を経営する二代目社長。元は重工メーカーに勤めて飛行機を製作する夢を抱いていたが、父親が病死したため退職し、ネジを作る工場を継いだ。娘の舞とは、互いに飛行機好きで、同志のような間柄になっていく。
・岩倉めぐみ(永作博美)
舞の母。長崎県の五島列島出身で、大学時代に浩太と出会い、中退して駆け落ち同然で結婚。二人の子どもを育てながら、町工場の仕事も手伝っている。舞や悠人が幸せになるように手厚く守ろうとする家族愛にあふれた母親。
・梅津貴司(赤楚衛二)『幼少期・齋藤絢永』
舞の幼なじみ。岩倉家の隣にあるお好み焼き店「うめづ」の息子で、舞と同い年。気は優しく好青年だが、“普通”になじめない性格。幼い頃に古本屋で詩と出合って、言葉を紡ぎ出すことに興味を持ち、やがて舞にとって心のオアシスのような存在になっていく。
・望月久留美(山下美月)〈乃木坂46〉『幼少期・大野さき』
舞の同級生。幼い頃に両親が離婚して父子家庭で育つ。実業団のラグビー選手だった父がけがで失職してからは、経済的に貧しい子ども時代を過ごす。舞が気にかけてくれたのをきっかけに親友になり、堅実な看護師の道を目指す。
・柏木弘明(目黒蓮)〈Snow Man〉
舞が航空学校で出会う航空学生。国際線パイロットの父と元キャビンアテンダントの母という、航空一家で育ったエリート。完璧を目指す努力家で、プライドが高く弱みを見せないが、舞と同じチームで訓練を続けるなかで、次第に変化していく。
・刈谷博文(高杉真宙)
浪速大学3年生。人力飛行機サークル「なにわバードマン」で、人力飛行機「スワン号」の設計を担当している。2年連続で設計を担当しており、「なにわの天才」と呼ばれている。福岡出身。
・山中さくら(長濱ねる)
五島列島で舞の祖母・祥子が作ったジャムを売る店員。遠距離恋愛している彼との夢だった喫茶店を開き、その「みじょカフェ」が島の憩いの場となっている。
才津祥子(高畑淳子)
舞の祖母。五島列島に住むめぐみの母親。漁師だった夫が亡くなったあと、女手一人でめぐみを育てた。なんでも自分でやって、自分の力で生きていくことをモットーにしている。めぐみとは折り合いが悪いが、孫の舞にとっては良き理解者となる。
【スタッフ】
・作
桑原亮子 嶋田うれ葉 佃良太
・語り
さだまさし
・主題歌
back number「アイラブユー」(ユニバーサル シグマ)