美術キュレーター出身の小説家・原田マハによるアートミステリーを、同局ドラマ初主演となる高畑充希を迎え連続ドラマ化。高畑が演じるのは、希代の美術収集家の孫娘にして美術館の副館長を務める篁菜穂。祖父の血筋を受け継ぎ透徹の審美眼を持つ菜穂は、出産を控え長期滞在する京都で無名画家が描いた1枚の絵に魅了される。それを世に出そうと企図したことがきっかけで、京都画壇の才能を隔てた激しい愛憎に直面していく。
菜穂によって才能を見いだされる無名の画家・白根樹をSUMIRE、その樹を養女として囲い、自由を奪う日本画家・志村照山を松重豊が演じるほか、菜穂の夫で銀座にある画廊の3代目・篁一輝に風間俊介が扮する。
【キャラクター&キャスト】
・篁菜穂(高畑充希)
「有吉美術館」副館長。祖父から受け継いだ類まれな審美眼を持つ。妊娠しているため、東京の騒がしさを避け、夫・一輝と離れた生活を京都で送る中、樹と運命的な出会いを果たす。
・篁一輝(風間俊介)
老舗「たかむら画廊」の3代目。社長の父を支え、実質的な経営を担う。芸術観に隔たりがあるものの、妻・菜穂を愛しており、その身を案じて頻繁に京都に通う。
・白根樹(SUMIRE)
日本画家・照山の弟子。17年前のある出来事以来、照山の監視下に置かれ、心身ともに自由を奪われている。抑圧されながらも絵を描き続ける中、菜穂と出会う。
・鷹野せん(梶芽衣子)
高名な書家。菜穂の心の師となっていく。多くを語らずともすべてを理解し、菜穂の庇護者として静かに見守る。
・志村照山(松重豊)
京都画壇の大家。京都でその名をとどろかせる大物だが、その実態は自らの才能へのコンプレックスにさいなまれる歪んだ精神の持ち主。樹の才能に嫉妬し、彼女の絵を封じ込める。
【スタッフ】
・原作
原田マハ「異邦人(いりびと)」(PHP文芸文庫)
・脚本
関久代
・監督
萩原健太郎「サヨナラまでの30分」「東京喰種 トーキョーグール」