原田ひ香の人気小説を松坂慶子の主演で連続ドラマ化。ついのすみかを刑務所へと設定した天涯孤独な女性が、“ムショ活”に真剣に取り組むうちに新たな発見や出会いを得て、皮肉にも生活が生き生きと変化していく終活青春グラフィティ。
松坂が「人に迷惑をかけずに捕まる道」を模索する主人公・一橋桐子を演じ、「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(同局)を手掛けたふじきみつ彦が、桐子の世界をユーモアたっぷりに描く。
病気で亡くなってしまう桐子の唯一無二の親友・宮崎知子に由紀さおり、桐子のパート先のリーダー・久遠樹に岩田剛典が扮するほか、長澤樹、片桐はいり、宇崎竜童、木村多江が出演。桐子の憧れの人を草刈正雄が演じる。
【キャラクター&キャスト】
・一橋桐子(松坂慶子)
この物語の主人公。3年間同棲していた無二の親友・宮崎知子(由紀さおり)を失い、悲しみのどん底にいる。身寄りもなく貯金もわずか…と、心が搾り上げられるような日々を過ごしている。そんな時、高齢者が刑務所に入るために万引きをしたというニュースを目にし、「余生を刑務所で送りたい」と“ムショ活”を始める。不器用ながらも一生懸命に犯罪を計画し、様々な人たちを『ムショ活』に巻き込こんでいく…。俳句を趣味とし、知子とは句会で出会った。
・久遠樹(岩田剛典)
桐子がパートを勤めるパチンコ店の上司。ミスが多い桐子を年齢関係なく叱る一方、そのプライベートは謎に満ちており、刑務所に服役していたという話も…。そんな久遠に対し、桐子は「犯罪に詳しいのでは」と思い、思い切って接触。次第に、桐子の“ムショ活”のアドバイザーとなっていく。
・榎本雪菜(長澤樹)
17歳の女子高生。スーパーでバイト中に“ワケありげな桐子”を目撃。桐子の“ムショ活”を知り、世代をこえた友達になっていく。桐子と同じく、雪菜も夢を持ち頑張っているが、父親からは反対されている。
・友岡明子(片桐はいり)
桐子が通う句会の世話人。俳句を愛し、句の言葉から人々の心情を思い図ろうとする。特に最近では、知子を亡くし落ち込む桐子のことを気にかけている。
・寺田一男(宇崎竜童)
桐子のパート先のパチンコ店にいる常連客。雑居ビルで“隠れ闇金”を営む怪しい男。色々な人にフレンドリーに声をかけ、広く金を貸している。そんな姿を見て、桐子は“悪党に違いない”と判断、あることを仕掛けていく…。
・斉藤薫子(木村多江)
桐子の前に突如立ちふさがる、謎の女性。
・宮崎知子(由紀さおり)
主人公・一橋桐子の親友。桐子とは3年前に句会で出会い、その場で意気投合。以来桐子と同棲していた。娘を育てあげ、夫を看取った過去を持つ知子は、桐子からすると家庭的で明るく、あこがれの人物。お金を貯め、いつか二人で故郷の瀬戸内へと旅しようと夢みていたが、急な病により他界してしまう。そして知子の死後桐子は、知子が生前“ある秘密”を抱えていたことを知る…。
・三笠隆(草刈正雄)
桐子と知子が通う句会のメンバーであり、桐子の憧れの人。元プロテニスプレイヤーで、かつては世界でも活躍していた。そのため、時おり会話や俳句の中に英語が混じることも。人に頼られるとつい何とかしようとする、“いい恰好しい”の一面も
【スタッフ】
・原作
原田ひ香「一橋桐子(76)の犯罪日記」
・脚本
ふじきみつ彦「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」