池井戸潤の同名小説を中村倫也の主演で連続ドラマ化。長閑な集落を舞台に、地元の消防団に加入したミステリ作家が連続放火騒動に巻き込まれ、住民の不審死など怪事件に遭遇する戦慄のミステリーを描く。中村は、亡き父の故郷である山間の“ハヤブサ地区”に移住し、集落で起こる怪事件の真相に迫っていくスランプ気味の作家・三馬太郎を演じる。太郎と同じく東京から移住してきた映像ディレクターで、闇を抱えるミステリアスな立木彩役を川口春奈が務める。
消防団メンバーとして、満島真之介、岡部たかし、梶原善、橋本じゅん、生瀬勝久が出演するほか、ソーラーパネルの営業員役に古川雄大、太郎の担当編集者役に山本耕史が扮する。
【キャラクター&キャスト】
・三馬太郎(中村倫也)
30歳でミステリ作家の登竜門といわれる“明智小五郎賞”を受賞し、“横溝正史の再来”ともてはやされたものの、2作目以降は出版の度に初版の部数を削られて鳴かず飛ばず。生き残りをかけて新作連載中の新進作家。都会の生活に疲れはてた末、自然豊かで亡父とゆかりのある“ハヤブサ地区”に移住してきた。長閑な田舎暮らしをイメージしていたものの、地域の消防団になし崩し的に参加させられたのを機に、この地で起きている連続放火事件の騒動に巻き込まれて…。作家ならではの鋭い着眼点から真相に迫っていくが、やがてハヤブサにうごめく大きな陰謀に突き当たることに――!?
・立木彩(川口春奈)
主人公のミステリ―作家・三馬太郎より少し前に、東京からハヤブサ地区に移住してきた映像ディレクター。田舎町ではひときわ目を引く、洗練された美貌の持ち主。現在は映像系の専門学校の講師を務めるかたわら、ハヤブサ地区をPRする町おこしドラマ企画を立ち上げ、活動している。その脚本執筆を依頼したことから太郎と急接近するが、実は彼女には誰にもいえない過去を秘めており…!?
・藤本勘介(満島真之介)
ハヤブサ消防団・団員。工務店勤務。年齢が近いこともあってすぐに太郎と親しくなり、消防団に誘い入れる。明るい性格で、とにかく陽気で楽観的。空気がまるで読めず、先輩たちから怒られることも。生まれも育ちもハヤブサ地区で、今までほとんどハヤブサの外に出たことがない。そのハヤブサ愛から、連続放火犯を捕まえるため奮闘する。
・真鍋明光(古川雄大)
太陽光発電企業“ルミナスソーラー”営業スタッフ。ソーラーパネルの普及を目的に、ハヤブサ地区を回っており、引っ越してきたばかりの太郎にも、所有する土地を太陽光発電に利用しないかと営業をかけてくる。一見、物腰のやわらかい好人物だが、太郎は彼に“ある疑惑”を抱いて…!?
・徳田省吾(岡部たかし)
ハヤブサ消防団・班長。呉服店“一徳堂”の二代目店主。血の気の多い消防団の中では、珍しいインテリタイプ。趣味の骨董品収集をテーマにした自身の動画配信チャンネルを持っているが、登録者数は伸びる気配がない。気が弱く、ここぞというときに周囲の期待を裏切って失敗するタイプ。
・森野洋輔(梶原善)
ハヤブサ消防団の副分団長で、役場の土木課勤務。消防団の中では、中間管理職的存在。ケンカしてばかりの賢作と郁夫の間に入って仲裁することが多く、副分団長の肩書きをもらいながら、なぜか雑用も押しつけられている。
・宮原郁夫(橋本じゅん)
ハヤブサ消防団・分団長。養鶏場を経営。ハヤブサ消防団のまとめ役。負けん気が強く、賢作とは長年にわたる犬猿の仲で、言い合いをしては森野に仲裁されている。町長にも平気で悪態をつく、怖いもの知らず。団員にも厳しいが、いざ消火活動になったときはいちばん頼れる男。
・中山田 洋(山本耕史)
東京の出版社“草英社”の編集者で、太郎を担当している。やたらと雑学に詳しく、好奇心旺盛。太郎がハヤブサに引っ越してから、打ち合わせを口実にしょっちゅう遊びに来る。ハヤブサで起きた事件に興味津々で、自身のコネクションを活用し、太郎に情報を提供してくれる。
・山原賢作(生瀬勝久)
ハヤブサ消防団・部長。本業は林業を営んでいる。寡黙かつ強面で威圧感があり、人を寄せつけない雰囲気を漂わせているが、消防団の古株として後輩の面倒もよく見ている。ハヤブサを襲う異変にいち早く気づき、太郎とともに真相究明に動くが…。郁夫とは小学校時代からの同級生で、犬猿の仲。
【スタッフ】
・原作
池井戸潤「ハヤブサ消防団」(集英社)
・脚本
香坂隆史
・主題歌
ちゃんみな「命日」(NO LABEL MUSIC / WARNER MUSIC JAPAN)