戦後の大スター・笠置シヅ子をモデルにしたオリジナルストーリー。激動の時代の渦中で、ひたむきに歌に踊りに向き合い続けた歌手の波乱万丈の物語を描く。
主演を務める趣里が演じるのは、幼い頃から歌って踊るのが大好きで、歌の才能を発揮し戦後のスターとなる主人公・花田鈴子。鈴子の才能にほれ込み、彼女を鍛え上げて一流の歌手へと成長させる作曲家・羽鳥善一を、草彅剛が扮する。
暗い戦争の時代や、燃えるような恋と別れ。心が痛むことを乗り越えてきた底抜けに明るい鈴子の満面の笑顔、からだ全体を使った踊り、明るい歌声が、人々に勇気と希望を与えていく。
キャラクター&キャスト
・花田鈴子/福来スズ子(趣里)
大阪の下町の銭湯の看板娘として育つ。小さなころから歌って踊るのが大好きで、道頓堀にある梅丸少女歌劇団(USK)に入団する。やがて、歌の才能を発揮し始めた鈴子は、歌手の道を歩み始め、戦後のスターとなっていく。
・羽鳥善一(草彅剛)
大阪生まれの作曲家。モデルは作曲家の服部良一氏。ジャズを得意とし、「東京ブギウギ」「青い山脈」「別れのブルース」など数多くの名曲を世に生み出す。上京した鈴子の才能にほれ込み、鈴子を鍛え上げて一流の歌手へと成長させる。
・茨田りつ子(菊地凛子)
モデルは青森出身の歌手で“ブルースの女王”と呼ばれた淡谷のり子。りつ子が歌う「別れのブルース」をラジオで聞いた鈴子は、感銘を受け憧れる。やがて二人は生涯の良きライバルとして、時に競い合い、時に支え合いながら芸能の世界を生きていく。
・大和礼子(蒼井優)
大阪の梅丸少女歌劇団(USK)第1期生の娘役で、劇団を引っぱるトップスター。ヒロイン・鈴子のあこがれの先輩。鈴子は踊りや歌への大切な精神を礼子から受け継いでいく。
・村山愛助(水上恒司)
大阪にある日本随一の演芸会社・村山興業の御曹司。鈴子の大ファンだったが、やがてお互いに引かれ合っていく。さまざまな逆境を二人で乗り越え、鈴子の人生に大きな影響を与える運命の相手。
・花田ツヤ(水川あさみ)
香川生まれ。いつも番台に座っていて働いており、銭湯経営の屋台骨を支えている。しっかり者で、義理と人情を大切にしている。子どもたちのことを第一に思う優しい母。
・花田梅吉(柳葉敏郎)
香川生まれ。大阪の下町・福島で銭湯を営み、個性豊かな常連客たちの社交の場を作っている。映画と芝居とお酒とおいしいものが大好きな道楽者。情にもろい性格で、鈴子の夢を応援する。
スタッフ
・語り
高瀬耕造アナウンサー
・作
足立紳、櫻井剛
・演出
福井充広、鈴木航、二見大輔、泉並敬眞、盆子原誠ほか
・主題歌
中納良恵、さかいゆう、趣里 「ハッピー☆ブギ」