特集ドラマ「天城越え」 NHKBS 2025年 6/14(土)放送 後9:00~10:29
BSP4K 2025年 5/10(土)放送 後7:30~8:59

過去の自分と初恋の女性が関わっていた事件の真相が31年越しに明らかになる!?

松本清張の短編推理小説「黒い画集」より主演・生田絵梨花でドラマ化。
31年前、望月次郎(萩原聖人)は天城の山で出会った遊女・大塚ハナ(生田絵梨花)に恋をするが、彼女は殺人の容疑で逮捕されていた。時効を過ぎた今、その事件を調査する刑事・田島貞藏(岸谷五朗)が現れ、当時の真相が明かされていく。

キャラクター&キャスト

・大塚ハナ(生田絵梨花)
伊豆・修善寺の遊郭にいた遊女。美しく華やかな外見だが、負けん気が強く、同僚や客とトラブルが絶えない。茨城の寒村で生まれ、貧しさゆえ、12歳にして吉原の女郎屋へ下働きに売られた。その後、伊豆へ逃亡するも、不器用な性格が災いして、男性にだまされたり人に裏切られたりの連続。絶望の中、運命的な出会いをした次郎の純粋な瞳に胸打たれ、彼の未来に思いを馳せる。だが、ささやかな幸福も束の間、殺人容疑で捕まってしまう。警察の取り調べに対しても強情で、無実を主張し続ける。

・望月次郎(萩原聖人)
少年時代、閉塞(へいそく)的な家に嫌気がさして飛び出した際に、天城で出会った美しい遊女・大塚ハナにひかれ、初めての恋をした。そしてそれゆえに遭遇してしまった“ある悲劇”を、記憶の底に押し込めて30年、生きてきた。その「パンドラの箱」が、老刑事・田島によってこじ開けられ、緊迫した心理戦が始まる。

・土工(奥野瑛太)
肉体労働で各地を渡り歩いている、お金もプライドも学も無い、孤独な男。故郷で問題を起こして追い出され、流れ者となった。湯ヶ島~天城トンネルの道中で、大塚ハナや少年・次郎とすれ違い、やがて大塚ハナとの“ある交渉”を経て、哀れな末路を迎える。

・望月次郎(少年)(末次寿樹)
下田の鍛冶屋で、「家を継げ」と押し付けられ学校にも行けず、煤(すす)まみれで毎日を過ごしていた。ある朝、家を飛び出し、羨望のまなざしで見ていた天城の山を越えようとする途中でおじけづき始めた時、大塚ハナと運命の出会いを果たし、初めての恋をする。しかしその純情が仇(あだ)となり、とある事件に巻き込まれていく。

・大塚ハナ(30年後)(若村麻由美)
吉原から伊豆、熱海、伊東、修善寺と渡り歩いた元・遊女。いまはひっそりと暮らしている。「人間は、ついている人とついてない人がいる。ついてない人は、ついてる人の足を引っ張ってはいけない」と思っている。30年の歳月を経て、望月次郎と奇跡の再会を果たす。

・田島貞藏(岸谷五朗)
30年前、天城土工殺人事件を統括した、所轄刑事。その際、初動捜査の出遅れで迷宮入りしてしまったことが、刑事生活40年の中で最大の無念。特に、大塚ハナに対する執拗(しつよう)な取り調べが裏目に出て、事件は時効を迎えてしまった。その後悔を胸にハナと関わっていた次郎を揺さぶり、白熱した心理戦を展開させる。

スタッフ

・原作
松本清張「黒い画集」より

・脚本
羽原大介

・演出
金澤友也

・制作統括
黒沢淳(テレパック)
訓覇圭(NHKエンタープライズ)
本木一博(NHK)

・プロデューサー
藤尾隆(テレパック)