あの頃のわたしたちは、世界が輝いて見えた――。福原遥がABEMAオリジナルドラマで初主演を務めた群像サスペンスドラマ『透明なわたしたち』。この番組のメモリアルフォトブック発売を記念して、出演者インタビューを1週間にわたり連日公開! 第4回は高木洋介役を演じた倉悠貴インタビューをお届けします。
(本稿は発売中の「『透明なわたしたち』メモリアルフォトブック」内の一部記事を抜粋、再構成したものです)
高木は実は小心者で、誰よりも孤独感を抱えた人物なんだと思う
――脚本を読んだ感想を教えてください。
「各キャラクターが実生活に沿っているというか、ここ数年のリアルな事件や出来事を切り取ってフィクションに落とし込んでいるので痛いほど共感できる部分もありましたし、人間ってちっぽけなんだな……って感じました」
――役づくりとして準備していたことはありますか?
「富山弁はずっと聞いてやっていましたが、僕は関西出身なので、標準語との“間”ぐらいの感覚で、すごく難しかったです。方言がある分、アドリブもなかなか入れづらいのも意外と大変でしたし、東京編になった時、ビジネスの場は標準語だけど、感情的になると富山弁が出るっていうのもあって……いろいろ苦労しました」
――難しい役だったんですね。
「でも一番苦労したのは、いわゆる“陽キャ”な性格かもしれません。東京編で、渋谷の大きなクラブでのパーティーで挨拶するシーンがあったのですが、もうイケイケで(笑)。僕は明るい属性じゃないので、無理をして頑張りました(笑)! 松本監督には『明るくない人がそうやっている方がリアルに見えるし、痛々しさもあってよかった』と言っていただきましたけど、僕としては明るい属性を身につけたいなと思った瞬間でしたね(笑)」
――本作を通して伝えたいメッセージは?
「『透明なわたしたち』ってすごく印象的なタイトルだと思うし、僕はすごくいいなって思っています。僕もそうなんですけど、“ 透明” だと感じている人はたくさんいると思うんです。意志がないわけじゃないけど、全然うまくやれていなくて、何者にもなれないまま生きている。そういう繊細な感情がすごく丁寧に描かれていると思います。現実を鋭く突き付けてくるけど、その中にある救いや優しさを感じ取っていただけたらすごく嬉しいです」
(「『透明なわたしたち』メモリアルフォトブック」より抜粋・再構成)
■Profile
倉悠貴(くら・ゆうき)
1999年12月19日生まれ。大阪府出身。ドラマ「トレース~科捜研の男〜」(’19年/フジテレビ)でデビュー。映画「夏、至るころ」(’20年)、ドラマ「犬と屑」(’23年/MBS)でそれぞれ初主演をはたす。主な出演作にドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(’24年/TBS)、映画「傲慢と善良」(’24年)など。’24年11月22日より、映画「六人の嘘つきな大学生」の公開が控えている。
好評発売中!「透明なわたしたち」メモリアルフォトブック
定価:2,750円(本体2,500円)
発行:東京ニュース通信社
【主な内容】
●ドラマ名シーンで綴る、全60頁に及ぶメモリアルアルバム
●撮り下ろしインタビュー:福原遥、小野花梨、伊藤健太郎、倉悠貴、武田玲奈、林裕太
●座談会:松本優作(監督・脚本)×岸建太朗(撮影)×竹内久史(録音)×宮本茉莉(スタイリスト)
●特別対談 幾田りら×福原遥
●オフショット
誠品生活日本橋店で特設ブースを実施中!
■期間:2024年12月9日(月)まで
■会場:誠品生活日本橋
■開場時間平日 11:00〜20:00 土日祝 10:00〜20:00
※特設ブースの詳細はこちらへ
『透明なわたしたち』AbemaTVにて全6話配信中
キャスト:福原遥、小野花梨、伊藤健太郎、倉悠貴、武田玲奈 ほか
スタッフ:<企画>BABEL LABEL <監督・脚本>松本優作 <プロデュース>藤井道人<脚本>八代理沙・八瀬ねね(BABEL LABEL Writer’s room)
「もしも凶悪事件の犯人が、高校時代の同級生だったら――」
2024年渋谷。身元不明の⻘年が、ある凶悪事件を引き起こす。週刊誌ライターの主人公・碧(福原遥)は、事件の犯人が高校の同級生ではないかと気付き、疎遠になっていたかつての仲間たちと再会。誰が、なぜ、事件を起こしたのか。高校時代を回想しながら、真相を追いかけていく。その中で鮮明な記憶として甦るのは、文化祭の日に起きたある事件――。 東京と富山を舞台に、過去と現在、それぞれの事件が繋がり“真実”が紐解かれる、群像サスペンス。
※1~3話は常時無料、4~6話はABEMAプレミアム会員のみ視聴可能。
※11月21日よりNetflixでも配信開始。
撮影/為広麻里 取材・文/四戸咲子 構成/袴塚信彦