“教師だって人間なんだよ！”――理不尽な教育現場を舞台に新米高校教師・笹岡りおが奮闘する「素晴らしき哉、先生！」（ABCテレビ・テレビ朝日系にて2024年7～9月クール放送）。プライベート丸出しの2年目の高校教師・笹岡りおを熱演した生田絵梨花は、これまでとは違った教師の描き方をした本作に、どのように挑んだのか？ スペシャル・インタビューをお届けします！
（本稿は発売中の「『素晴らしき哉、先生！』公式フォト＆シナリオブック」内の一部記事を抜粋、再構成したものです）
私の中に潜在していたものが、りおの力で引き出された気がします
――今回の主演オファーが来た際、どんな気持ちだったんでしょうか。
「『え!? まじかぁ！』という気持ちでした（笑）。もちろん嬉しさでいっぱいだったんですけど、それ以上に緊張の方が大きくて。これまで舞台やミュージカルはよく出させてもらっていたんですけど、映像作品にコンスタントに出るようになったのは乃木坂46を卒業してからなので、そんな私によく声を掛けてくださったなと思いました。喜びと同時に、期待にちゃんと応えなきゃと、プレッシャーを感じましたね」
――主人公・笹岡りおのキャラクターと、生田さんのイメージがかけ離れているように感じたのですが……。
「私も初めて台本を読んだときに『うわぁ！』となりました（笑）。けっこう荒い言葉を使ったり、大胆な行動をとったりするので、これ、できるかなぁと。でも、撮影が進むと共に、あれ、本来の自分はこういうタイプだったかなと、りおの言動にすごくしっくりくる瞬間が多くて。お酒をあおって暴言を吐いている姿がプライベートの私だと思われると困ってしまうのですが（笑）、りおがああなる気持ちはわかるんですよね。なんだか、私の中に潜在していたものが、りおというキャラクターによって引き出されたような気がします。プロデューサーも、感情が豊かなりおを通して、見たことのない私の表情や大胆な一面を見たいと、撮影前から仰ってくださっていたんですよね」
――生田さんご自身にとっても、新しい発見となりましたね。
「そうなんです。こんなに自分の感情が昂ることがあるんだと思いましたし、私の考えはこうだと思っていたものが、実は自分が理想とするもので、本来の自分の考えではなかったのかもしれないとか、そんな発見もありました。10年間アイドルとして育ってきたのもあってか、感情のままに動いたり、自分を強く主張することがそんなになかったので、知らず知らずのうちに理性が働いていたのかもしれません」
（「『素晴らしき哉、先生！』公式フォト＆シナリオブック」より抜粋・再構成）
■Profile
生田絵梨花（いくた・えりか）
1997年1月22日生まれ。ドイツ出身。主にミュージカルを中心に活躍し、2019年には第44回菊田一夫演劇賞を受賞。近年は「四月は君の嘘」「GYPSY」に出演し、「MEAN GIRLS」で単独主演を務める。12月よりはじまる「レ・ミゼラブル」ではファンテーヌを演じる。舞台のほか、ドラマ「PICU 小児集中治療室」「こっち向いてよ向井くん」「アンメット ある脳外科医の日記」などに出演し、’23年公開のディズニー100周年記念作「ウィッシュ」の主人公アーシャ役の声優を務めた。’24年にソロデビューも果たし、俳優・歌手として幅広く活躍中。
好評発売中！「『素晴らしき哉、先生！』公式フォト＆シナリオブック」
定価：3,000円（本体2,727円）
発行：東京ニュース通信社
【主な内容】
●生田絵梨花 とじ込みピンナップ＆グラビア＆インタビュー
●ドラマ名シーンフォトアルバム
●特別公開！ キーアート・メイキング集
●幻の結末が収録！全8話シナリオ完全版
●脚本・演出／宅間孝行ロング・インタビュー
●人物関係図・大人編＆生徒編
●現役の先生たちの「声」
●完全網羅！ 星陽学園高等学校 生徒名簿
●撮影オフショット
表紙カバーは「通常版」と「Amazon版」の2種類！
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※表紙カバー以外は通常版と同じ内容となります
通常版カバー
Amazon限定表紙版カバー
撮影／藤本和典 取材・文／歌田美結 構成／袴塚信彦