【ご当地アナウンサーの推しドラマ】tbc東北放送

2023/01/13 16:04

全国の男性アナウンサーに推しドラマを聞く、【ご当地アナウンサーの推しドラマ】。第6回は、宮城県の「tbc東北放送」から、後藤舜アナウンサーが登場。
後藤アナウンサーの推しドラマや趣味の筋トレ、宮城県の魅力、後藤アナがオススメする宮城の名所やグルメを、写真とともにご紹介いたします。

ボディメイクは自分との闘い、2023年大会は目指せ入賞!

――三重県出身の後藤アナウンサーは、入社6年目=宮城県生活も6年目ですが、慣れてきましたか?
 
「はい、たまに方言が出てしまうほどです(笑)。アナウンサーを目指して就職試験を受けている中で、東北放送との縁があり、宮城県にやって来ました。当初は、言葉の違いに驚いた記憶があります。例えば、弊社内でもよく飛び交っている、『だから』という言葉。こちらでは、同意する意味で使う言葉なのですが、当時は意味が分からずに戸惑っていたことを覚えています。ですが今では私も、『だから』とたまに言うようになりました(笑)」


――そんな後藤アナの趣味は筋トレとのことですが、かなりゴリゴリ! 何でも、2022年の夏には、フィジーク大会(※)に出場されたそうですね。

「小中高はバスケットボール、大学ではブレイクダンスをしていましたが、もともと筋トレは大嫌いでした(秘)。そんな中、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年の3月に、自宅時間を有意義に過ごしたいと思う中で筋トレに目覚めたのです。話は逸れますが、芸人を目指していたこともあるほど、なかやまきんに君が好きでして…、きんに君の筋トレ動画を見ながら筋トレを続けること3カ月。みるみるうちに体が変わっていきました!」

※フィジーク大会……日々のトレーニングや食事などで体を作り上げ、最も肉体を美しく見せることができるポージング、髪型、パンツなどで、鍛えた体の美しさを競う競技。

――そんなにも早く!?

「はい、一日も欠かさずに行った結果です! そして、その年の9月にジムに入会し、着実にステップアップしていきましたね(笑)。体の変化が分かるので、楽しくて…。もちろん当時は趣味でしたが、2022年の5月に、ラジオの特別番組内で、世界アジアボディビル・フィットネス選手権の女性チャンピオンをお招きしたことがあり、僕の体を見てもらいました。すると番組終了後に、『ビギナークラスの大会に出場しませんか?』とお声掛けいただき、一念発起して3カ月後の8月、『jbbf宮城メンズフィジークビギナーズオープン大会』に出場しました。当時は、体脂肪率3%まで絞りましたね」

――大会の時の写真が、このキレてる写真! 体脂肪3%って、どういう世界なのですか?

「手の甲のお肉を引っ張ってもあまりつまめないのと同じくらい、腹筋周りのお肉も掴めません。体はバキバキですが、糖質制限の影響もあって、どことなくエネルギーが足りていないような感覚でした。もちろん、ステージに立った瞬間は、目がギンギンに冴えていて、ものすごい高揚感! アピールできる時間がわずかなので、『とにかく見せたい!』という思いで必死でした。ボディメイクは周りと比べるのではなく、自分との闘いだからこそ、『作り上げた肉体を見てくれ!』と(笑)」


――無知ゆえにすみません、お食事はささみとブロッコリーが多いのでしょうか?

「よく聞かれますが、ささみとブロッコリー以外にも食べますし、私の場合ブロッコリーはほとんど食べません! 鶏の胸肉は必ず食べますが、みじん切りにした野菜をチャーハンのように炒めて食べるなど、飽きないようにアレンジしています。ただ、ボディメイクを始めてから、脂質と炭水化物を一緒に食べることのおいしさに気付きました。トンカツやラーメンが食べたい…(涙)。今は、2023年の大会に向けた増量期のため、写真の時より9kg体重が増えました。筋肉を大きくするためにたくさん食べていますが、脂肪をつけずに筋肉を大きくしたいので、たんぱく質と炭水化物の摂取配分をはじめ、外食時以外は摂取カロリーを計算しています」

――もう気合いの入り方が違います! そして筋トレのほかに、温泉巡りも趣味と伺いましたが、宮城県にも温泉地が多いのですね。

「私も宮城に来て知りましたが、温泉が多いのです。仙台近郊では、秋保温泉や作並温泉、沿岸部では、日本三景の松島を堪能できる松島温泉などなど…。中でもお薦めは、県北部の大崎市にある鳴子温泉。鳴子温泉郷といって温泉街になっており、伝統工芸人のこけしも有名なことから、とても風情のある街並みです。日本の温泉には11種類の泉質があると言われているのですが、鳴子温泉だけでも8種類の泉質を保有しているのです。規模にもよりますが、一つの温泉地や温泉街で8種類の泉質を保有しているところは、とても珍しいんですよ!」


――どういう経緯で、鳴子温泉を知ったのですか?

「学生の頃から温泉が好きで、各地の温泉を巡っていました。ちょうど入社した頃に調べて温泉番付で、“西の横綱が別府温泉(別府八湯)、東の横綱が鳴子温泉郷”だったことから、足を運んでみたのが始まりです。写真(下)は、朝の情報番組『THE TIME,』(毎週月曜~金曜 前5:20~)の『列島中継』というコーナーで、各地から生中継をした際に撮影したものです。冷たそうに見えますが温泉で、実はここも鳴子温泉郷の一つなのですよ。鳴子温泉郷は、鳴子温泉、東鳴子温泉、川渡温泉、中山平温泉、鬼首(おにこうべ)温泉と5つの温泉から成り立っていて、鬼首温泉の中の一つが、この滝壺のある吹上温泉です」

――滝壺の温泉、風情があって素敵です。

「自然が作った滝壺です。上流にある源泉と川が合流して滝壺温泉に流れてくるので、気候や季節によって温度や水量が変動します。雨が降った翌日なども、温度が下がったり、水量が増すほど…。ロケをした時は10月で、温泉も35度~40度くらいと気持ちよかったのですが、今の時期はちょっと冷たいかもしれないので、6月か10月に訪れることをお薦めします」

――鳴子温泉に続き、グルメのお薦めも教えていただきたいのですが…これ(写真上)は、仙台名物の牛タンですね!

「やはり仙台といえば、牛タンは欠かせません。そもそも、なぜ仙台が牛タン発祥の地なのか、ご存知ですか? 仙台には数多くの牛タンのお店がありますが、中でも、『旨味太助』さんが、牛タンを広めたと言われています。戦後間もない頃、焼き鳥とおでんの屋台で商売をしていた太助の先代・佐野啓四郎さんが、おいしい食材を探す中で、洋食店でタンシチューの牛タンに出合いました。当時はガスの供給も不安定でしたから、タンを煮込むには時間が掛かるということで焼いてみたことから、牛タンが誕生したそうです。そんな牛タンにも部位があり、部位ごとでおいしい食べ方があるのです! 脂のノリが良い舌の根本のタン元、中心のタン中分は牛タン焼きに、硬い舌先のタン先は、煮込みに最適なのです。ぜひ仙台にいらして、牛タン焼きだけではなく、カレーやシチュー、ハンバーグなど牛タンのいろんなメニューを堪能してください!」

――ほかには、大盛グルメも盛んなのですか?

「『ラジオな気分』という愛称で親しまれているお昼のラジオ番組で、県内各地をラジオカーで回るコーナーがありまして、その取材で、宮城県内にある大盛グルメの店を取材した時にチャレンジしました。写真のカツカレーは、見事完食しました! 重さは量らなかったのですが、分かりやすく言いますと、かつ丼とカレーライスを同時に食べたような感覚でしょうか。さすがにお昼に食べて以降、その日は何も食べられませんでした(汗)」
  

「恋つづ」に心底ハマり、黒のタートルで出社していました(笑)

――番組からのフィジーク出場や、番組での大盛りグルメ…まさに体を張ってリポートする後藤アナの推しドラマを教えてください!

「上白石萌音さん演じる新米看護師の七瀬が、佐藤健さん演じる容姿端麗・頭脳明晰だけどドSな天才ドクター・天堂に恋をする、『恋はつづくよどこまでも』(2020年)にすごくハマりました! ラブコメディーは、気恥ずかしくてあまり見ないのですが、『そんな角度から言う?』という天堂先生のセリフも好きでしたし、何事にも全力で取り組む七瀬の生きざまも、心に響きましたしね。実は、七瀬をバックハグした時の天堂先生の名ゼリフ『勝手にいなくなるな。ずっと一緒にいるって言っただろ』を、ラジオ番組の中でものまねしたことがあり…(汗)。その番組の中で、『恋つづ』にハマっていることをよく話していたのですが、天堂先生が黒色のタートルネックをよく着用していたことから、私も黒のタートルで出演していました。ラジオなので映らないのですが(笑)」


――もうそれは、「恋つづ」を通り越して、天堂先生のファンです(笑)。

「(笑)。ものまねに対しては、もちろん、『似てない』という意見もいただきましたが、当時話題になっていた『天堂担』(=天堂推し)という言葉に掛けて1通だけ、『後藤担になりました』というお手紙をいただきました(涙)」


――このインタビューから、また「後藤担」が増えますよ! ラジオ番組は、今も担当されているのですか?

「レギュラーで担当しているラジオ番組はありませんが、現在は、テレビの情報番組『Nスタみやぎ』(月曜~金曜 後6:15~)の水曜から金曜のキャスター、不定期ですが『THE TIME,』でのリポーターを務めております。ラジオ番組は、入社2年目から約4年間、『ラジオな気分』でラジオカーに乗って県内各地からマイク一本でリポートをしていました。だからこそ、声だけで伝えることの難しさを実感しております。例えば、食レポをする時も、サイズや香り、ナイフを入れたときの感触など、ラジオでは細かな部分まで描写する必要があります。そういう難しさを感じるからこそやりがいも感じましたし、自力もつきました。その力が、現在の『Nスタみやぎ』などでも生きていると思います」


――ありがとうございます。最後に、後藤アナにとっての宮城県とは、またアナウンサーとしての目標も教えてください。

「宮城に来て丸5年が経ち、出身地の次に長く住んでいるということで非常になじみ深い場所になりました。仙台市のような都会もあれば、沿岸部や内陸の自然もあり、非常に暮らしやすい場所です。一方で、『震災を経験していない私が、被災された方に取材をしてもよいのだろうか』と、ずっとやり場のない思いを抱えていました。ですが、そんな私に対しても温かく接してくださる、地元の皆さんの人柄に助けられてきました。皆さんに恩返しをするべく、これからも宮城の魅力を伝えていきたいと思っております。報道に携わりながらアナウンサーとしての幅も少しずつ広がり、任されることが増えてきたと感じています。新しい一面をお見せできるよう、これからもジャンルを問わずに挑戦していきたいです」
  

  
■Profile
後藤舜(ごとう・しゅん)

1994年11月21日生まれ。三重県四日市市出身。’17年、tbc東北放送に入社。担当番組は、情報番組「Nスタみやぎ」(月曜~金曜 後6:15~)の水曜~金曜キャスター、報道情報番組「THE TIME,」(月曜~金曜 前5:20~)内、「列島中継」コーナーにて、不定期でリポーターを担当。小中高とバスケットボール、大学はブレイクダンス、社会人は筋トレと、まさに、マッスルアナウンサー。芸人を目指した時期があるほど、ものまねが得意。現在、2023年のフィジーク大会出場に向けて、増量中(貯筋中)の一方(Instagramも更新中)で、チョコレートエキスパートの資格を所持しているほど、大のチョコレート好き。チョコレートプロフェッショナルの資格取得も目指している。


取材協力/東北放送株式会社