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TVガイドみんなドラマ編集部
2021.11.2
「私のドラマ道」vol.1 ドラマを通じて育んだ“想像力”を生かして……増田明美さん
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「ドラマ道」。
それはドラマファンが誰しも通ってきた、好きな作品や好きな俳優、ドラマを観始めたきっかけ、視聴方法……といった“ドラマへのこだわり”の道。
このコラムではドラマ好きの皆さんに、これまで歩んできたドラマファンとしての長い道のりについて熱く語っていただきます!

第1回は、スポーツジャーナリストの増田明美さん。
毎週欠かさず観ているドラマや、ドラマのナレーションなどについて、お聞きしました!

ドラマは“自分へのごほうび”

 私が普段ドラマを観るのは日曜日の夜、寝る前が多いですね。
 今は新型コロナの影響で延期になったり、中止になったりしていますが、通常だと日曜日はイベントやマラソン大会の中継があって忙しいんです。仕事が終わって帰ると、ドラマが観られるのでうれしい。ドラマは、がんばった自分へのごほうびになっています。
 帰宅して必ず観るのが、大河ドラマ。歴史好きの父の影響で、これまでほとんどの作品を観ています。大河ドラマが終わるとBSやCSで、シャーロック・ホームズや刑事コロンボ、ポアロなどのアガサ・クリスティ作品も観ています。ミステリーを観るときは、夫と一緒に犯人を当てたりして。想像力が必要だし、頭の体操になりますよね。頭のマッサージ、という感じで楽しんでいます。
 ドラマは何も考えずに観られるので、楽しくてしょうがないですね。

 ドラマを観るようになったきっかけは、子供のころに家族と一緒に観た「赤いシリーズ」です。山口百恵さんと三浦友和さんの恋愛ものに、しびれて! 「もう少し画面から遠ざからないと、目が悪くなるよ」と両親に叱られながらも、どこも見逃すもんかっていう思いで、テレビにへばりつくように観ていました。
 高校に進学して先生のお宅に下宿するようになると、ドラマどころじゃなくなり、修行、修行の毎日。ライバルと競い合う毎日だったので、ちょっとドラマからは離れてしまいました。でもその後は、競技に集中する合間に、刑事ドラマやNHKの朝ドラを観ていましたね。

 俳優さんで気になるのは、やっぱりナレーションを務めたNHK連続テレビ小説「ひよっこ」に出演していた皆さん。主演の有村架純さんだけでなく、竹内涼真さんや磯村勇斗さん、佐久間由衣さん、伊藤沙莉さん、松本穂香さんなどのその後も、すごく応援してます。ご一緒した人たちがまた違うドラマに出演するとうれしくて、そのドラマを観ちゃいますね。


▶▶MBS「サタデープラス」ナレーション収録風景

ナレーションを通じて、自分の優しさが引き出された

 その「ひよっこ」のナレーションは、脚本の岡田惠和さんの推薦でした。
 岡田さんが自ら推薦されたのは、主演の有村架純さんと私の2人だったそうですよ。岡田さんのラジオにゲストで呼んでいただいたときに、「いつか、岡田さんが作るドラマで仕事ができたら幸せ」みたいなことを言ったら、本当に連絡があり……ビックリしました。とても嬉しかったです。
 最初は肩に力が入ってしまい、うまく読みたいっていう意識が強かったと思います。そうしたら、「マラソンの解説している、あの口調でいい」とアドバイスをいただいて。そこで、「そうだ、マラソンは選手が主役だけど、ドラマは出演者が主役。皆を沿道からファイト!って応援するような感じでナレーションをするのがいい」と思ったんです。その思いで続けていくうちに、段々作品に溶け込めるようになりました。

 「ひよっこ」の舞台は昭和30年代の高度成長期、みんなが一生懸命だった時代。大変ななかでも助け合いながら、それぞれが自分の目標に向かう、一人一人のストーリーが温かいんです。その一人一人の気持ちに寄り添いながら、想像力を働かせて、できるだけ登場人物の気持ちになっていく。台本を読んでいくうちに自分のなかの優しさが引き出され、心の襞(ひだ)が増えていくように感じました。
 スポーツって、勝ち負けじゃないですか。私はスポーツをやっていた時間が長いので、「勝たなきゃいけない」「強くなきゃいけない」、そういう性格でもあると思うんです。でもこのドラマのナレーションを通じて、スポーツで「勝たなきゃ、勝たなきゃ」と思っていた自分とは違う自分で過ごせている、それが充実感でした。半年間とても楽しくて、終わったら少し寂しかったですね。

 その後もナレーションのお仕事をいただいていますが、「これはちょっと、しっとり系でいこう」とか、「ちょっと明るめでいこう」、と考えながら練習しているときが楽しいですね。実際にやってみたら、「もうちょっと、明るくしゃべっても良かった」とか、「もうちょっと、ゆっくりでよかった」って反省も多いんですけど(笑)。自分の話し方や声のトーンをコントロールすることで、自分が楽器になったように感じています。


▶▶今年の東京オリンピック・パラリンピックの解説でも活躍

スポーツとドラマの共通点とは?

 ナレーションを経験したことで、マラソンの解説に生かされたこともあります。一番は、想像力ですね。いま活躍している選手でもケガを乗り越えて強くなったとか、選手の背景にどのようなことがあったのか想像する力が増したように思います。
 それって、ドラマにも言えることですよね。例えばミステリーで、犯人は罪を犯してしまったけれど、でもその人にも背景がある。背景を知れば知るほど、たとえ犯人であっても共感するときってありますね。
 スポーツとドラマに共通しているのは、その人物の背景を知ることでより応援したくなる、そんな楽しみ方じゃないかと思います。

Profile

増田明美(ますだ・あけみ)   
スポーツジャーナリスト、大阪芸術大学教授

1964年、千葉県いすみ市生まれ。成田高校在学中、長距離種目で次々に日本記録を樹立する。ロサンゼルス五輪女子マラソンに出場。現役引退後、永六輔さんと出会い、現場に足を運ぶ“取材”の大切さを教えられ大きな影響を受ける。現在はコラム執筆の他、新聞紙上での人生相談やテレビ番組のナレーションなどでも活躍中。日本パラ陸上競技連盟会長、全国高等学校体育連盟理事、日本パラスポーツ協会理事。

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