「世界を席巻するシリーズドラマを作る。」
この野望のもと、NHKが、脚本開発チームプロジェクト「WDR(Writers’ Development Room)」を発足しました。
さらに、「WDR」プロジェクトのメンバーを募集することも同時に発表。ドラマ好きな皆さんだからこそ、「こんな作品があったら…」「こう描けたら…」など日々の思いを胸に、プロジェクトメンバー募集に"応募"してみませんか?

✒「WDR」プロジェクトとは?
➀ 脚本開発に特化したチーム👬
Writers’ Development Roomの略称である「WDR」は、NHKで新たに立ち上げた 「脚本開発に特化したチーム」。選抜されたメンバー(最大10名)各自が、オリジナルの企画で脚本を開発。現段階で、映像化や放送は確約されていませんが、シリーズドラマとして放送することを目指し、執筆活動を行っていきます。
② 才能の掛け合わせで、高純度の物語を開発✒
各メンバーは、自身の企画で「パイロット脚本 (シリーズドラマの第1話 )」を執筆。さらに、企画の構想段階から、ほかのメンバーと物語の内容を共有し、アイデアを提供し合う 「ブレスト会議」 に参加します。
実は、海外ではシリーズドラマを制作する際、複数の脚本家が「ライターズルーム」という場に集い、共同執筆するスタイルが一般的。「WDR」の「ブレスト会議」は、この「ライターズルーム」の役割を果たします。例えば、構成を考えることが得意な人×セリフを書くことが得意な人、というように、得意な人同士がコラボレーションすることが可能。展開に行き詰まった時、一緒に悩み、考え、アドバイスをくれる仲間が、常に隣にいるのです。もちろん、意見を取り入れるかどうかは、執筆者次第。
才能を掛け合わせることで、完成度のより高い物語が開発できる。これが「WDR」の目指す形です。
③ 物語が視聴者に届く📺
執筆された脚本(シリーズドラマの第1話)は、NHK局内の提案会議にてプレゼンをします。企画が採択され、放送が決定すると、発案者のメンバーを中心に、第2話以降の脚本を開発していきます。

「WDR」プロジェクトディレクター(代表)・保坂慶太さんコメント
「世界を席巻するシリーズドラマを作る。」このプロジェクトが抱く野望です。莫大な予算を使って撮影に臨む、ということではありません。「WDR」は、ドラマの根幹である「企画と脚本」に資するプロジェクトです。
世界中の優れた新作ドラマが毎日のように届く中、私たちはドラマの開発方法を見直し、変革する必要に迫られています。そこで、今回のプロジェクトでは、海外のシステムも取り入れ、従来とは異なるスキームで脚本開発することに挑戦します。なるべく間口を広げて才能を発掘し、選抜メンバーがコラボレーションする場を設けます。「チーム」で物語の強度を高めることが、「WDR」の狙いです。
ドラマの脚本を書いたことがなくても構いません。例えば、漫画家・コント作家・構成作家・コピーライターの方も大歓迎です。物語を書くことを生業にしたい学生や社会人の応募も待っています。ストーリーテラーとしての皆さんの強みを、課題脚本を通じて是非教えてください。この声掛けにどんな人が応じてくれるか、今は見当もつきません。ですが、才能と大志を併せ持つ仲間が集うと信じ
て、宣言します。「WDR」では、イッキ見したくなるほど夢中になる、そんなシリーズドラマの脚本開発を目指します。
■プロジェクトディレクター・保坂慶太(ほさか・けいた)プロフィール
'07年、NHK入局。大河ドラマ「真田丸」('16年)、「鎌倉殿の13人」('22年)、連続テレビ小説「まんぷく」('18年)、よるドラ「だから私は推しました」('19年)などの演出を担当。'19 年、UCLAでシリーズドラマの脚本執筆コースを履修・修了。
✒あなたのアイデアが世界を席巻! 「WDR」メンバーになりませんか?
脚本開発チーム「WDR」プロジェクトでは、現在、最大10名のメンバーを募集しています。脚本家になることを目指している方であれば、ドラマの脚本を書いたことがなくても構いません。熱い思いを持った皆さんのご応募をお待ちしております。
※応募は6月下旬より開始

「WDR」代表・保坂さんが手掛ける「鎌倉殿の13人」現在放送中!
■放送情報
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
NHK総合ほか 毎週日曜 後8:00~8:45ほか
出演:小栗旬、新垣結衣、小池栄子、中川大志、山本耕史、中村獅童、佐藤二朗、宮沢りえ、大泉洋、西田敏行

TVガイドみんなドラマ編集部
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