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小栗旬さんが北条義時を演じる、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」（NHK総合ほか）。
1月16日放送の第2回では、源頼朝（大泉洋）が「いずれ挙兵する」と義時にだけ胸の内を明かしたことで、義時の心が大きく動かされた様子が描かれました。そんな“人たらし”頼朝が鎌倉に幕府を置くのはまだ先の話で、序盤は頼朝が平清盛によって配流された、北条家の拠点である静岡・伊豆での物語が中心。
では、その北条家ゆかりの地・伊豆とは、どのようなところだったのでしょうか？
ドラマの舞台となる伊豆の国市を巡ったTVガイドみんなドラマ編集部が、2回にわたりシェアいたします！

　先日、「鎌倉殿の13人」のパブリックビューイングイベント「グランド・プレミアin伊豆の国」にお邪魔し、詳報をお届けした編集部一行。お邪魔ついでに2チームに分けて、北条家ゆかりの地を少しばかり巡ってきました！

　まず私、K記者が訪れたのは、北条家ゆかりの地が一望できる守山西公園の展望台。はじめはなだらかな傾斜の山道で、「これはハイキング気分で楽しいぞ！」と歩いていたものです。



　しかし、世の中そんなに甘いわけがありません…。しばらく進むと当然のごとく、階段が姿を現しました。なんだか傾斜が急な気がするのは気のせいでしょうか？

　階段を上って数分後、すでにハアハアと息が切れる始末。日頃の運動不足を実感せざるを得ません。やっと上り終えた！と思ったら…。

　また階段！　めちゃくちゃ、急傾斜！！
　そして、まだまだ先は長い模様……心の中で、「ひー！」と悲鳴を上げてしまいました。
　

　その後も一見緩やかそうに見える長～～い階段を見て、「一体どこまで登るんだろう？」と、思わずため息がこぼれます。
　最初は「義時たちも、こんなふうにして登ったのかな？」などと思いを巡らせながら歩いていたのに、今やそんな余裕は全くありません。

　地元の方の中には、展望台に毎日来る方もいらっしゃるそうです。そんな方々にとっては、ハイキングというより散歩コースなのかもしれませんが……私にとっては間違いなく登山でした。
　己の運動不足を反省しながら、黙々とただひたすら歩くこと約20分。ようやく展望台に到着！　トークイベントの中で小栗さんが話していた“高校生のカップルに出会った展望台”です（笑）。

　そこには登頂した人へのご褒美、美しい富士山が！　まさに絶景！

　不思議なもので富士山を拝んだ途端、心なしか疲れが飛んだ気がしました。

　写真の中央に見える狩野川を挟んで左側、富士山に近い方が江間の土地で、右側が北条の地だったんだそう。展望台からは、義時が建立した寺院・北條寺や義時の館跡などが眺望できます。

　さらに目を先に向けると、頼朝が配流されたと言われる蛭ケ小島や、旗揚げをした際、最初に攻め込んだ平家方の山木兼隆の館と、堤信遠の館の推定地も。北条氏の館があったこの辺りから山木兼隆らの館までは、直線距離で約2.5km。ずいぶん近いところで、戦いが繰り広げられていたことが分かります。
　北条政子役の小池栄子さんが展望台を訪れた時に、その距離の近さから「これじゃ、ご近所トラブルよね」と言われたそうですが、まさにその表現がピッタリといったところでしょうか。

　山を下りた後に向かったのは、史跡北条氏邸跡（円城寺跡）です。こちらはトークイベントで、義時の父・北条時政役の坂東彌十郎さんが “ぼくんち”と言っていた場所になります。

　史跡なので当時の面影は全くありませんが、設置されているガラスのプレート越しに見ると、当時の屋敷がどのように配置されていたのか分かるような仕掛けになっています。
　イメージしやすいようにイラストでも描かれているので、それを見ながら当時の様子を想像するのも楽しいかもしれません。

　ちなみに、守山展望台を登頂すると、このような「守山登頂証明書」もいただけます。

　義時も眺めたであろう景色を見てみたい、興味があるという方は、ぜひ機会を見つけて守山に登ってみてください！

　

【施設情報】

守山西公園（もりやまにしこうえん）

住所：静岡県伊豆の国市中條469-5

【番組情報】

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
NHK総合　
日曜　午後8：00～8：45ほか　
NHK BSプレミアム・NHK BS4K　
日曜　午後6：00～6：45

　

取材・文／撮影　NHK担当・K記者