笑いと涙と謎に満ちた“痛快”エンターテインメントドラマ!
日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き、時にお上に目を付けられても面白さを追求し続けた人物“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く。
キャラクター&キャスト
・蔦屋重三郎(横浜流星)
18世紀半ばの世界有数の大都市へと発展した江戸郊外の吉原で貧しい庶民の子に生まれ、幼くして両親と生き別れ、引手茶屋の養子となる。血のつながりをこえた人のつながりの中で育まれた蔦重は、貸本屋から身を興して、その後、書籍の編集・出版業をはじめる。のちに商業の中心地・日本橋に店を構えることになり、“江戸の出版王”へと成り上がっていく。
・平賀源内(安田顕)
あふれるアイデアで日本の未来を変える希代の天才。先進的なアイデアを次々と思い浮かべては、その実現のため日本各地を巡り、成功と失敗を繰り返し、ときに山師ともよばれる。その発想に田沼意次もほれ込み、特命を託すほど目にかけている。蔦重も、地元・吉原に再び客を呼び寄せようと、江戸の有名人になっていた源内に仕事の依頼をすべく接触を試みる。
・花の井/五代目瀬川(小芝風花)
蔦重の幼なじみで、“伝説”の花魁。吉原の老舗女郎屋・松葉屋を代表する女郎。幼い頃に親に売られ、蔦屋重三郎とともに吉原で育った幼なじみで、何でも話せる良き相談相手。蔦重を助け、時に助けられながら、共に育った吉原の再興に尽力する。やがて、とある理由から長らく途絶えていた伝説の花魁の名跡“瀬川”を継ぎ、その名を江戸市中にとどろかすこととなる。五代目・瀬川は史実に残る“名妓”として知られ、1400両で落籍された出来事やその後の悲運な人生が戯作などで語り継がれることとなる“伝説”の花魁。
・須原屋市兵衛(里見浩太朗)
「解体新書」など先進的な本を出版した、時代を代表する書物問屋の店主。日本橋の中心地に店を構え、漢籍や学術書、辞典などを扱う大手本屋の商人でありながら、平賀源内や杉田玄白などが書いた“新しい本”を数多く出版する個性的で革新的な版元(出版人)。幕府の弾圧を逃れながらも「解体新書」や「三国通覧図説」など“世の中を変える本”を次々と出版する挑戦的な版元であった。
・田沼意次(渡辺謙)
幕府“新時代”を目指す改革者にして、“絶対的権力者”。自らの才能と実行力で、足軽出身の出自から遠江相良藩(いまの静岡県牧之原市)の五万七千石の大名に昇りつめた人物。米による幕府の財政運営に限界をおぼえ、金を動かしてこそ“経済がまわる”商業重視の政策に方針を大転換。商人を中心に江戸は好景気に沸く。また印旛沼の干拓、蝦夷地の開発、優秀な人材を幕政に積極的登用し、“新しい日本”を創り始める。
スタッフ
・作
森下佳子
・演出
大原 拓
深川貴志
小谷高義
新田真三
大嶋慧介
・プロデューサー
松田恭典
藤原敬久
積田有希
・制作統括
藤並英樹
石村将太